平成の時代にカーナビが普及した後、今ではスマホの地図アプリが道案内の役目を担うことも多い中、「もはやカーナビは時代遅れ」との声もあります。一方で、Googleマップに頼る運転に不安も残りませんか? モータージャーナリストで安全運転インストラクターの専門家が、「Googleマップで十分」説を徹底検証します。【前後編の前編】(モータージャーナリスト/安全運転インストラクター 諸星陽一)
クルマ移動の道案内は
「Googleマップで十分」なのか?
どこかへ出かけようと思ったら、スマホを取り出してどのルートで行くのが早いか、リーズナブルかなどを検索してから動き出すのは、今や当たり前の光景でしょう。Googleマップに代表される「地図アプリ」が普及する以前は、紙の地図帳を引っ張り出して見たり、手帳の後ろのページの付録にある路線図を見たりして、ルートを検討したものです。
クルマでの移動も同じように、昔は紙の道路地図を広げて、じっくり見ていました。しかし今は、ほとんどの人がナビゲーションシステムかGoogleマップ、もしくはナビアプリを使用していることでしょう。
クルマに備え付けのナビがなく、普段からGoogleマップを使っている人は、Googleマップを利用することが多いようです。もはや、カーナビも“時代遅れ”なのでしょうか? 特に若い人からは、「Googleマップで十分」という声も聞かれます。
とはいえ、今でもカーナビを取り付ける人は多くいます。カーナビvs.Googleマップを検証する前に、まずは純正カーナビのメリットとデメリットを考えてみましょう。