実は国民年金を増やす手も
今からでもまだ間に合う

 そして、実は国民年金を増やす方法もあります。これまで未納や免除期間があれば、遡って10年以内なら追納できます。後から払うだけで老齢基礎年金の年金額を増やすことができ、社会保険料控除により、所得税・住民税が軽減されます。60歳から65歳未満までの5年間、任意加入することもできます。

 いかがでしょうか。個人的には、いくら年金額が多くても公的年金だけを当てにするのはリスクがあると思います。自分で年金を増やすには、50代が勝負です。個人年金保険に限らず、医療保険を増やしたり、税金を計算したりすることも大事です。

 金利が上昇局面に入る今の時代、3%ほどの利回りで資産運用できると理想ですが、投資をせずに定期預金で利殖することも可能です。現在の保険を調整し、数千円でも年金代わりの貯蓄などに回しましょう。

 世の中には、役職が付いて年収がピークを迎え、喜んでいたのも束の間、1年で役職定年になり、給与が半減したというビジネスパーソンもいます。特に給与が高い50代前半のうちに、老後に蓄えて対策を立てることです。