相手の「欲するタイミング」で
「聞きたい言葉」を与える
前者の解は「相手が聞きたい言葉を選ぶ」こと。自分が言いたいことを並べただけだと、相手にストレスを与えたり、受け入れたくないという思考も出てきます。
よく見ると、世間では宣伝広告やキャッチコピーなどで、素晴らしい言葉がたくさん使われています。その中で自分が聞きたい言葉や納得感のあるフレーズなど、会得できるものはいくらでも転がっています。そんな言葉を拾うアンテナを24時間、365日にわたって持ち合わせているかどうか、実はそんなことが大切だと思っています。
後者の解も似ていて「相手が聞きたいタイミングで話す」というものです。例えば「釣り」で考えてみます。お腹の空いていない魚は、いくら釣り糸を垂らしても食い付くことはありません。魚を釣るためにはお腹を空かしている良いタイミングを狙わなくてはなりません。
要は「伝える」という作業は、相手の「欲するタイミング」で「聞きたい言葉」を効率よく与えていく作業だということです。
そしてさらに大切なのは本当に伝わっているかどうかです。なので相手の「判断」や「行動」、そして「実践値」を見て評価していかなければならないし、そこに何も変化が見られなければ、結局「何も伝わらなかった」と自覚しなければなりません。まだまだ「伝え方」が甘いということです。