常に聞いている相手の立場になって、言葉を選んで、第一声で何を話すか、言葉のトーンを変化させ、少しずつ興味を探っていくのです。
最悪なのは、一方的に自分の話をする人、いつまでも同じ話を繰り返している人、過去の自慢話ばかりする人、興味のない話題を延々と話している人……等で、自分では気づいていないと思いますが、そんなタイプのリーダーが多く存在しています。伝える上で重要なポイントは常に主人公は聞き手であるということです。
指導者が伝え方を熟知していれば
チームの動きは格段に変わっていく
なぜ伝え方に拘るのか。それは自分の経験からきています。
私がまだ少年の頃、口下手な指導者がいました。いろいろと説明はされるものの「もっとこういうふうに言ってくれたらわかりやすいのになぁ……」とか、「こんな例をとって説明してくれたら有り難いんだけどなぁ……」とか、「今それを言う必要あるかなぁ……」といったように様々な違和感を覚えた経験があります。そんな若い時代に感じた経験から「伝え方の重要性」について自然と考えている自分がいました。
ゆえに、その「感覚」が授業やホームルーム、部活動を通じて教師として少しずつ洗練されていったのかもしれません。今は自然と聞く人の立場や状況を想定して、適切な言葉を選んで伝えています。
ビジネスにおいても同じではないでしょうか。