決定後の大声
目的:決定の受け入れを促す、決定の不当性を示す

 決定後にも大声を出すことがあるかもしれない。これは、決定に対する支持を示すため、または不満を表明するためである。決定が自分にとって有利な場合は、その決定を支持し強調するために声を大にし、逆に、不利な決定に対しては、不満や異議を唱え、再考を求める圧力として大声を使用する。

「もう決まったことだから(何を言ってもしかたがない)」

 これは、決定がすでに下されたのだから、他の意見や提案を言っても無駄であるということを示すために使われるフレーズである。

「ノーサイド」

 決まったら従うのが原則だから、だまって決定に従え!という発言である(本来は「敵味方関係なくお互いを讃える」という意味合いのラグビー用語として耳にすることが多いのだが)。

「こんなバカな話が許されると思うなよ」

 負け惜しみの一言だが、この一言を言っておくことで相手に不安感を与える効果がある。日本企業の組織の場合、仲間割れを極端に嫌う風土があるため、不満を表明しておけば、相手から譲歩が得られる可能性が高まる。