自分の成果をどう適切にアピールするか?
「仕込み」で大切なのは、あなたの成果をどう見せるかというプレゼンのテクニックです。当然ですが、同じ商品でも、プレゼンの上手い人と、そうでない人とでは、魅力の伝わり方は変わりますよね。
あなたも会社でちゃんと頑張ったのであれば、それをきちんと評価してもらうプレゼンをしないといけません。あなたの周りには、逆に「大してがんばっていないのに自分の実績を最大限高く評価してもらおうする同僚」がたくさんいるのですから。
さてではここで質問です。あなたは次の2人のうち、どちらのタイプに当てはまりますか?
・【Bタイプ】ギリギリまでノルマが達成できず、最終日にギリギリで達成する人
みなさんはどちらでしょうか。おそらく多くの人がBタイプなのではないかと思います。
当たり前ですが、職場で優秀なのはAタイプの人です。Bタイプの人は決して仕事ができるとは言えないですよね。
ではここで視点を変えてみましょう。
これの答えはBさんになるでしょう。Aさんは仕事を終わらせているのできっとサボっていると思います。しかしBさんは、最後の最後までとにかく必死で頑張っているように見えますね。
実はここに、「見せ方」のヒントがあります。
「最後まで諦めずに成果を上げた人」は評価されやすい
伝統的日系企業(=JTC)では、「最後まで諦めずに成果を上げた人」は評価されやすいです。
JTCはあくまで「人」が評価するシステムになっています。なのでどうしても「頑張っていそうな感じ」に評価が引っ張られてしまう傾向にあります。
つまりあなたがするべきことは、しっかり【Aさん】のように用意周到に「仕込み」仕事を進めながら、【Bさん】のように必死で頑張っている姿を見せることです。
【Aさん】のような仕事ぶり:◯
【Aさん】のように仕事を仕込み、【Bさん】のように必死な姿も上司に見せる:◎
仕事を「仕込み」、見せ方を最大化せよ
これからは、自分の上司に「あなたが必死で頑張っている姿」は必ず見せるようにしてください。
これは本当に【Bさん】のような仕事の仕方をしろという話ではありません。あなたが効率よく会社から高い評価を得るために、馬鹿正直にでき上がった数字や実績を上司に報告するのではなく、「この実績はどれくらい苦労したのか」「どれくらいの労力を注ぎ込んだのか」を最大の形でプレゼンするのです。自分の数字や実績には必ずストーリーを付けて、ドラマ性を持たせましょう。
出世していく会社員は意識的にせよ無意識的にせよ見せ方を工夫していることがほとんどです。
「間に合うか微妙だったんですが、なんとか間に合わせました」などのセリフが板についてくるようになれば、あなたの評価は劇的に上がること間違いなしです。
(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』の一部に、加筆・編集を加えた原稿です)