二度寝はNG!休日に平日より2時間以上長く寝ている人が知らないリスク【睡眠研究の第一人者が解説】睡眠不足は軽視されがちだが、実は病気の一種であり、「行動誘発性睡眠不足症候群」という名前もついている。睡眠不足になると、脳のパフォーマンスが下がるだけでなく、心身に深刻なダメージが生じる(写真はイメージです) Photo:PIXTA
*本記事は本の要約サイト flier(フライヤー)からの転載です。

睡眠の専門家・柳沢正史氏監修
今さら聞けない睡眠の超基本

 早起きがつらい、寝つきが悪い、食後に眠くなってしまう、細切れにしか眠れない、忙しすぎて睡眠時間が確保できない……程度の差こそあれ、ビジネスパーソンの多くは睡眠に課題を抱えているのではないだろうか。健康維持のため、また仕事のパフォーマンス向上のために睡眠習慣を改善したいと思うなら、ぜひ本書『快眠法の前に 今さら聞けない 睡眠の超基本』を読んでほしい。

 本書は、睡眠の専門家として広く知られている柳沢正史氏が監修者となり、書名の通り「今さら聞けない 睡眠の超基本」をまとめた一冊だ。質のよい睡眠とは何か、睡眠不足によってどのような悪影響がもたらされるのかといった基本から、睡眠の質を高める具体的な方法、動物とヒトの睡眠の特徴のような読者の知的好奇心を満たしてくれる知識まで、睡眠にまつわる情報がたっぷり詰まっている。

 働く世代が特に注目したいのは「睡眠の質を高める」と題されたChapter4だろう。「よりよく眠るための準備」「よく眠れる環境のつくり方」「快眠を招く習慣」など、今日から気軽に取り入れられるアドバイスばかりだ。一つずつでもトライすれば、睡眠の悩みが解決に近づくに違いない。

 忙しい日々を送る中で、睡眠の優先順位が下がりつつある人も多いだろう。だが本書を読めば、睡眠不足によって引き起こされるリスクに衝撃を受け、すぐにでも改善に着手しようと決意するはずだ。よりよく生きていくために、多くの人に手に取ってほしい一冊である。(庄子 結)