日経平均高値は4万8500円説も!「2025年の日本株」をプロ7人が徹底予測、強気セクターや個人投資家向けの戦略までPhoto:Tomohiro Ohsumi/gettyimages

2024年の日経平均株価は史上最高値を更新したものの、4万円台定着はできなかった。「米国の関税強化」「国内の賃上げ」など強弱材料が混在する中、日本株は独自の強さを発揮して再び高値を更新できるのか。特集『総予測2025』の本稿では、専門家7人に25年の日本株の見通しを聞いた。(ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)

米国動向に一喜一憂も
「4万円」定着が視野に

 2024年の日本株は歴史的な1年だった。日経平均株価が34年ぶりに史上最高値を更新したのだ。円安の追い風はあったものの、上場企業は4期連続で最高益が見込まれており、「稼ぐ力」も着実に向上している。

 だが、高値を更新後の株価はさえない。米国株が史上最高値の更新を続ける一方、日経平均は7月に4万2224円の高値を付けた後、4万円台定着とはなっていないのだ。

 では、25年の日本株はどうなるのか。今回の専門家7人を対象としたアンケートでは、25年末の日経平均予想の平均値は4万1286円となった。24年12月13日終値と比較すると約5%の上昇である。

 強気なのはSMBC日興証券の安田光チーフ株式ストラテジストとニッセイアセットマネジメントの投資工学開発センター長の吉野貴晶氏で、安田氏は25年末の日経平均を4万5500円と予想している。安田氏は米国を中心とした設備投資の拡大、吉野氏は賃上げによる内需の消費拡大などを強気の根拠としている。

 次ページでは、日本株のプロ7人による25年末の日経平均株価の予測のほか、予測の理由、高値・安値の水準や時期を公開。さらには株価に影響を与えるプラス要因やマイナス要因、「強気セクターやテーマ」「具体的な投資戦略」など実際に投資に役立つ情報も併せて掲載する。

 株式投資において重要なことの一つに、複数のシナリオを想定しておくことがある。専門家7人の考え方を知ることは、投資スキルのアップにもつながる。様々なシナリオやリスク要因を知っておけば、ろうばい売りも避けられるだろう。ぜひ25年の日本株投資の参考にしてほしい。