距離感が近すぎて嫌われる人と、適度に保てる人の「決定的な差」写真はイメージです Photo:PIXTA

良好な人間関係を築くには、「適度な距離」を保つことが重要だ。人は誰しも「これ以上は踏み入ってほしくない」という境界線がある。その境界線を越えて距離を詰めすぎると、相手は嫌悪感を抱き、トラブルに発展するリスクもある。では、適度な距離を保つにはどうすればいいのか。たった1つのスキルを発揮することで、この問題は相当程度解決できる。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)

「距離が近すぎる」人の問題点
ハラスメントのリスクも

 ビジネスでも、プライベートでも、相手との距離感をどう保つかは、難しい。

 例えば、仕事相手が、額を突き合わせるように、アイコンタクトしてきたら、抵抗感を持つものだ。それほどでもなくても、テーブル越しに、相手が前のめりになって話し始めただけでも、威圧感を覚えることがある。

 物理的な距離だけではない。相手に立ち入ってほしくない話題を振られることだけでも、不快感が生ずる。誰しも、話題にさえされたくない、ここより中には入り込まれたくない、心理的な距離の境界線があるものだ。

 物理的にも、心理的にも、相手が距離を狭め過ぎることで困惑することがある一方、遠いことで相手を苛立たせてしまうこともある。ハラスメントの問題は「距離が近すぎること」で発生しやすいが、無責任さが問題になる状況は、「距離が遠すぎること」が原因になっていることが多い。

 では、適度な距離を保つには、どうすればよいだろうか。実は、大きな効果がある、意外な方法がある。