1.時間固定型

 毎日決まった時間(例:朝の7時から30分、夜の23時から20分など)を「英語を学ぶ時間」としてブロックする方法です。最初にスケジュール帳やスマホのカレンダーに組み込み、「他の予定は入れない」と決めてしまうことで、学習の優先度を上げられます。

 時間を先に確保しておくことで、「気づいたらもう寝る時間だった」という状況を避けられるのがメリットです。私は自分自身を“隙あらばサボろうとする意志の弱い人間”だと認識しているので、毎日同じ時刻にスマホのアラームを定期設定して半強制的にスイッチを入れています。

2.行動固定型(If-Then Planning)

「○○したら単語アプリを開く」といったように自分をプログラミングする方法です。

 日常的な行動と英語学習をセットにしてしまうこと、言い換えるならば、強力なルーティンを作りましょう。「歯磨きをしながら、スマホで英語日記を書いてみる」「電車に乗ったら単語帳を開く」といった形で日々のルーティンの前後に、学習を組み込みます。

 行動に「きっかけ(トリガー)」を設定することで、英語学習が“当たり前の習慣”に変わります。コツとしては、「今日はやる?やらない?」と自分の脳内で問いを立てないこと。ある種、思考を放棄して自動的にアクションを起こしましょう! 行動が先、思考は後。

“1分だけやる”でモチベアップ
最初のハードルをとにかく下げる!

 一人でやる英語学習では、挫折は付きものです。社会人が学習を続ける上での一番の敵は、「時間がない!」です。

「毎日3時間勉強しましょう」と言われると、多くの方が「うぐ、かなりきつそうだ……」と感じてしまうと思います。でも、「1分やってみましょう!」だといかがでしょう?

 学習初期は習慣力が弱いので、学習に対するハードルをとにかく低くすることをおすすめします。モチベーションが高いときは誰だって学習時間を確保できるもの。ですが、誰しもモチベーションが下がるタイミングはあります。そこで活用したいのが、テンポラリー・ゲイン理論です。