手遅れになる前にとりいれたい2つの習慣

とくに長時間のデスクワークや座りっぱなしの人は、大腰筋が硬く縮んでいる傾向です。
大腰筋が硬く縮むと背骨も前側に引っぱられ、姿勢を正そうとしてもキープできず猫背に。

やがて股関節の動きも鈍くなり、歩幅は狭く「すり足」に。ジュータンのカドやちょっとした段差でつまずきやすくなり、転倒や骨折で歩行困難につながることも。

しなやかな大腰筋をキープするには、次の2つの習慣がおすすめです。

1.30分に一度は立ち上がり、よく動き、よく歩く
2.一日に一回、自力整体で大腰筋をほぐす

この2つを意識するだけで大腰筋はしなやかになり、足運びもスムーズになって、見た目も若返るはず。

最後に、大腰筋をのばして血流改善する「あおむけの割座」のワークをご紹介しましょう。骨盤のゆがみも解消します。

ワークは次のとおりです。

骨盤調整&血流改善に役立つ!「あむむけの割座」のワーク

画像を見ながらおこないましょう(※画像は書籍『すごい自力整体』より)。
※注意:ご高齢の方、骨や関節などに変形のある方や治療中の方、痛みのある方、妊娠中の方は、実践を控えましょう。

【整体プロが指南】歩き方を見れば「かくれ不調」はわかる? 手遅れになる前にとりいれたい「2つの習慣」
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◎「あおむけの割座」のワーク

【手順1】
◆正座の状態から、ふくらはぎを手で外側にねじり出し、その間にお尻を落としてひざを閉じる(割座)

※ひざに痛みを感じる人は、ムリはしないようにしましょう

【手順2】
◆割座の状態から、うしろに両ひじをついて、ゆっくり後ろに倒れる
◆その後、ゆっくり床に背中をつけていく

※体が硬く、痛みのある人は、片足をのばしてもOKです

【手順3】
◆背中が床についたら、両手をバンザイする
◆ひざはなるべく閉じて、ひざを床に押しつけようとする
◆深呼吸をして、しばらく状態をキープ

※肩・腰・ひざが痛い人は、ムリをしないようにしましょう
※ポイント1:太ももと大腰筋ののびを感じましょう
※ポイント2:太ももをのばすと腸の経絡が刺激されるため、排泄もよくなります

【体が硬くて背中が床につかない人は……】
◆背中をクッションでサポートしましょう。両手は足首をつかんでもよいでしょう

※時間に余裕のある時は、書籍『すぐできる自力整体』で紹介している「驚くほどほぐれる4つのコース」(QRコードからスマホで視聴できる動画つき)も骨盤調整・血流改善に役立ちます。

『すぐできる自力整体』では、この他にも、整体プロの技法を使って、コリや痛み、ゆがみを解消するワークを多数掲載しています(★35分の動画も収録)。