確定申告で幸福度を上げる!
今からできる活用術

 家計の管理となると、具体的にどのように管理すればいいのでしょうか。レシートをスキャンする家計簿アプリに依存しているだけで、毎月の支出をよく把握できていない人もいるでしょう。

 また、タクシー代や交際費が多いとわかっていても、止められない人もいるでしょう。家賃が高いとわかっていても子どもの学校や職場の近くである必要があり、引越しできないケースもあるでしょう。

 このようにどうしても支出を抑えられない事情がある人もいると思います。そんなときに最大の効果を発揮する方法が「確定申告」なのです。

 控除申請するだけで払い過ぎた税金を戻して手取りを増やす確定申告ですが、控除額を増やすことで所得を減らし、それにかかる所得税は少なくなります。また、青色申告をすると経費に該当するのでその分の所得税が減ります。

 今からでも、今回の確定申告でできることがあります。

 申請期間は2月17日から3月17日。まずは、今回の変更点を確認しましょう。

 今回の確定申告は、確定申告書第一表にこれまではなかった「定額減税」の欄が追加されています。これは、税制改正に伴って、24年分の所得税について定額で所得税を控除するものです。

 会社員は、源泉徴収税額から定額減税額が控除されるので確定申告する必要はありませんが、自営業やフリーランスなど必要な人は、所得税3万円×配偶者や扶養家族等の人数分を記入することになります。

 子育て世帯は住宅の購入において考慮されています。

 妻か夫が40歳未満の場合、または、19歳未満の扶養親族がいて新築などの省エネの住宅を取得した場合、借入限度額が増えています。その分、控除額も増えるなどの変更点があります。

 55万円給与所得控除、48万円基礎控除の103万円の壁はそれぞれ10万円ずつ上がり123万円と来年度の税制改正大綱に盛り込まれましたが、議論はまだ続いています。

 今回はまだ会社員(自営業、フリーランス以外)には55万円と全員一律の48万円の控除のままで申請することになります。

 控除には、医療費控除や生命保険料控除、住宅ローン控除など色々ありますが、全部をちゃんと控除できている人はそんなにいません。忘れて損しないようにしましょう。