昨今、ほとんどのおじさんやおばさんは「そういうLINEはヒンシュクを買う」と自覚しているので、絵文字や顔文字が乱発されるケースは減少しています。ただ、ガラケーの時代から染み付いた「文字だけだと無愛想に見えるかも」という不安は、なかなか払拭できません。精いっぱい減らしたつもりでも、ついつい文末に黄色い丸顔の絵文字を付けたり、さまざまな表情やポーズの顔文字を入れたりしがち。
もちろん、同年代同士のやり取りの場合は、どんな文面で送ろうと自由です。若者に送る場合も、「おじさん(おばさん)なんだから、これでいいんだ!」と胸を張って言える方は、今のまま突き進んでください。
「おじさん(おばさん)LINEだと後ろ指を指されたくない」「若者を戸惑わせたくない」と思う場合は、送信ボタンを押す前に「その絵文字や顔文字は本当に必要か?」と自分に問い直す癖を付けたほうがいいでしょう。
特徴その2
関係が薄い若い女性に独りよがりな下心や下ネタを送り付ける
これは「おじさんLINE」に付きまとう困った特徴です。問題点の根幹と言ってもいいでしょう。
世の中で「おじさんLINE」が非難と嘲笑の対象になったのも、若い女性のあいだで関係が薄いおじさんから返信に困るLINEが送られてくるという体験が「あるある」だと判明したことが発端でした。不思議なことにその手のLINEには共通する特徴があり、それがいわゆる「おじさん構文」でした。
一部のおじさんが、飲み屋や一度きりの仕事の現場で知り合った若い女性に対して、なぜタガが外れたLINEを送ってしまうのか。それはおそらく、嫌われてもドン引きされても「どうってことない」から。
送る側は「仲良くなれたらラッキー」ぐらいのスタンスで、若い女性に艶っぽいLINEを送る行為を勝手に楽しんでいるだけです。相手に魅力を覚えているかどうかも怪しいところ。送られた側にとって、こんな迷惑で不愉快な話はありません。
おじさんの情けなさや姑息さを凝縮したニーズを満たすにあたって、絵文字や顔文字が便利に活用されてしまいました。絵文字や顔文字を減らしても、同じ構図で送られるLINEは、立派な「おじさんLINE」です。
「このぐらいは許されるはず」という認識で関係が薄い若い女性に馴れ馴れしいLINEを送りたくなったら、「同じLINEを自分の娘や姪に送れるか」「自分の娘や姪がこのLINEをおじさんからもらったらどう思うか」を想像してみましょう。