特徴その3
距離感を間違えて、馴れ馴れしく「おかんっぽい心配」をする

 こちらは「おばさんLINE」に見られる特徴。たとえば会社の若い後輩や部下の男性に対して、飲み会のお疲れ様LINEを送る流れで、食生活のアドバイスや風邪をひかないための日常生活の注意点など「おかんっぽい心配」を書いてしまうなどの特徴があります。

 もらった側としては「そういう心配をしてもらう間柄ではない」という違和感を覚えたとしても、下心があるわけではないので、迷惑に感じたり「おじさんLINE」のように顔をしかめたりすることはありません。

 せいぜい、そのおばさんっぽさに苦笑するぐらいで、親近感を覚えることもあります。同年代同士のやり取りの場合は、相手が女性のときはもちろん男性のときも、身に付いたやり方で好きに書きましょう。

「おばさんっぽいと思われるのは、なんとしても避けたい!」と思う方は、身内でもない若者へのLINEに、その手の心配を書くのは控えたいところ。日頃から絵文字や顔文字たっぷりのLINEを送る癖がついているとしても、仕事関係の相手に送るときにその得意技を発揮してしまうと、相手を戸惑わせてしまいます。

 LINEを送るときに相手との距離感を測り間違える危険性があるのは、おじさんもおばさんも同じですね。

特徴その4
ひとつのメッセージに多くのことを盛り込み過ぎていて、長い

 LINEの文章が長くなる傾向は、おじさんにもおばさんにもあります。冒頭に「寒くなりましたね」とか「先日の飲み会は楽しかったです」といった挨拶を入れたり、ひとつのメッセージにいくつもの情報や話題を盛り込んだりしがち。これは、パソコンメールの文化を引きずっているからという説が有力です。

 若者の場合、LINEを会話の延長だと捉えているので、1行か2行の短いセンテンスを何度も往復させるやり方が身に付いています。それだけに、おじさんやおばさんから長いメッセージが届いたら、どう返事していいのか悩んでしまうでしょう。「重い」と感じてしまうのかもしれません。同じぐらい長いメッセージを返さないと失礼かなと思い始めたりすると、やり取りすること自体が面倒になりそうです。

 だからといって、若者に合わせて無理して短い文面にするのは、リスクが大きいかも。なんせ短く伝えるのは慣れていないだけに、要点を外した意味不明のLINEになりそうです。ダラダラと長くなるのは避けるとしても、少しぐらい長めになるのは気にしなくていいんじゃないでしょうか。若者の側にも、けっして重く感じさせたいわけではなく、こういう丁寧な書き方しかできないんだという事情は、きっと伝わるに違いありません。