特徴その5
「って、おじさん臭いかな」など、わざわざ自虐ネタを入れる

 おじさんやおばさんは、自分が押しも押されもせぬおじさんやおばさんであることを自覚するのが、決して得意ではありません。

 男性の「って、おじさん臭いかな」にしても、女性の「あらやだ、おばさんっぽいかしら」にしても、送る側は「自分にはまだまだ当てはまらないからこそ、こういう冗談が言える」と思っている節があります。

 送る側としては、相手が「そんなことないですよ」と思ってくれることを期待しているのかもしれません。しかし、送られた若者の側は、心の中で「そうですね」とうなずくだけ。さすがに「そうですね」と返すわけにはいかないし、わざわざ「そんなことないですよ」と心にもないことを書くのも不自然なので、その部分はスルーされます。狙いとは裏腹に、むしろおじさん臭さやおばさんっぽさを強調する効果しかありません。

 こうした自虐ネタを繰り出すことで「おじさん(おばさん)である自分を素直に受け入れている潔さ」を示そうとしているケースもあります。それも、相手にとっては知ったことではなく、「さすが」と感心されることはありません。とはいえ、相手に不快感を与えるほどではないので、どうしても書きたいなら止めはしませんけど。

 昭和人間が若者など違う世代といい関係を築いていくためには、己の特徴や癖を知り、どこに気を付ければいいのかを知ることが大切。「おじさんLINE」「おばさんLINE」は、その一例です。

 ただ、誤解や行き違いを防ぐための微調整は必要ですが、相手の顔色をうかがい過ぎたり、自分のやり方を否定しすぎたりする必要はありません。

 いろいろ書きましたが、昭和人間には昭和人間の持ち味があります。ならではの長所だってたくさん持ち合わせています(短所もですけど)。自信を持って、時には開き直って、胸を張って歩いて行きましょう。きっとそれが、昭和人間が令和の世を楽しく実り多く生きていく近道であり必須条件です。

4つ目、俺じゃん…「キモいおじさんLINE」「痛いおばさんLINE」の5つの特徴