たとえば、「あの役員にうまく伝えるスキルがある」というのは、一見すると個別の人にしか使えなそうですが、抽象化すると「こういうことを気にするタイプには、こう伝えるといい」というので、応用が効いたりします。

 一方で「どこでも通用しそうだな」と思っているスキルが全然使えなかったりします。

 大企業で広報をやってた人がスタートアップとかに来るときとかによくあるんですが、「プレスリリースを出せば興味を持ってもらえる」状態でやることと、「誰も知らない会社の製品を記事にしてもらう」スキルは全く違ったりするからです。

 また、大企業での広報は守りが大事なので、事故がおきたときとかにすごく重要だったりしますが、小さい会社だとそもそも事故が起きてもマスコミ対応がいらない、などがあったりします。

 なので、転職活動をする前に、いろいろなところで副業をしてみるのが良いと思ったりしています。一度、自分のスキルを客観的に見る機会があると良いんじゃないかなあ……と。

 すると「あ、こういう能力は意外とニーズがあるんだな」とかがわかってくるかなと。

 そこで「じゃあこれを伸ばしていこう」とか「これはできないけど、できるようになったほうがもっと自分の価値があがるな」とかに気付けるとよいと思いました。

 もう直接、副業先の人に「どのあたりが使えると思いましたか?」とか聞いちゃうのもありです。

 10年だったら全然転職とかキャリアアップしていく余地があると思うんですが、新卒で入った企業に20年とかいると、相当億劫になるらしくて……。

 そういう人生が悪いというわけではないんですけど、ひょんなことでその会社に居づらくなったり、会社自体が衰退してしまったりしたときに、すごい不安になるらしいんですよね。

 今は転職とかをしなくても、副業とかでリスク少なめにいろいろな会社を体験できる良い時代なので、やってみるといいかなーと思いました!

 では!