「幾億光年」Omoinotake:0秒
「Magnetic」ILLIT:0秒
「相思相愛」aiko:0秒
「I wonder」Da-iCE:0秒
「Bling-Bang-Bang-Born」Creepy Nuts:2秒
「さよーならまたいつか!」米津玄師:6秒
「はいよろこんで」こっちのけんと:7秒
「晩餐歌」tuki.:9秒
「GOAT」Number_i:10秒
「ライラック」Mrs.GREEN APPLE 25秒
「満ちてゆく」藤井風 26秒
イントロからしっかりと聞かせてくれる20秒以上が2組、イントロ0秒は4組、2秒~10秒の“ちょい短”イントロ曲がそれを上回る5組という結果に。
私はこの結果と同様に、2025年も2秒~10秒の“ちょい短”イントロ曲のヒットが増えていくのではないかと予想します。
長時間ライブを飽きさせない演出は
“ちょい短”イントロにあり!
“ちょい短”イントロ曲のヒットが増えていくという予想の理由は、日本のライブ・エンターテイメントの市場規模の拡大です。
日本のライブ・エンターテイメントの市場規模は、コロナ禍前の2019年を上回るというV字回復を遂げています。
2024年4月には神奈川県横浜市に約5000人収容の「横浜BUNTAI」が、5月には千葉県船橋市に約1万人収容の「LaLa arena TOKYO-BAY(ららアリーナ 東京ベイ)」が開業しました。そして、2025年の秋には、東京・お台場に同じく約1万人収容の「トヨタアリーナ東京」が開業します。
つまり、ここ数年で東京近郊では大規模なライブ会場が増え、その状況を後押ししています。
アーティストのライブは、短くても1時間台、長いと3時間以上で披露されることが多いものです。参加するオーディエンスの中には、絶対に聴きたい曲が数曲、もしくは1曲だけあるからライブに参加しようとチケットを購入する方も少なくないと思います。
アーティストは、聴きたい曲を待っているオーディエンスにも、ライブのスタートからラストまで、全てを楽しんでもらうため、次は私が待っているあの曲が来るかもしれない!と感じさせてくれるパフォーマンスをライブで演出します。
その一つ手法として良く行うのは、イントロのフレーズを繰り返し響かせ、会場のボルテージを上げるパフォーマンスです。イントロ0秒の曲は、ライブ1曲目に披露する場合は効果的ですが、ライブの途中で披露となると、良い感じで作り上げてきた一体感を、切ってしまうリスクがあるのです。
そこを切らずに繋いでいく演出として非常に効果的なのが“ちょい短”イントロ。前の曲が終わってからの2秒~10秒の間で流れる“ちょい短”イントロで、オーディエンスは、ついにこの曲が来た!という準備に入ることができ、一体感を下げるどころか、さらに上げる効果を発揮し、結果、参加した長時間のライブも大満足!という結果を生み出すことができるのです。
2025年は、ここ数年で気になったアーティストのライブスケジュールを気にしながら、ヒット曲の“ちょい短”イントロに耳を傾けてみると、すぐに音楽のトレンドを発見できるのかもしれません。