一昨年の2023年からほぼ横ばいの、平均秒数10.4秒という結果でした。
この集計を始めたきっかけは、2018年に私がイントロクイズの出題をしていることを取材していただいた際に、「最近の曲って、イントロ短い曲が多いですよね」と言われたことがきっかけでした。
2018年のビルボードチャート1位は、米津玄師の「Lemon」、2位は、DA PUMPの「U.S.A.」。両曲ともイントロが無い曲だと気づき、調査をはじめました。
上記のグラフでまず注目すべき点は、2021年の変化です。2018〜2020年は毎年、約1秒ごと下がっていた平均秒数が、2021年には一気に2秒近く下がっています。
そして、以降2024年までほぼ横ばいの傾向が続いているのです。
実は、この理由は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行により、不要不急の外出自粛が余儀なくされたことが大きく影響しています。
家の中で音楽を楽しむ需要が増えたことで、サブスクリプション(聴き放題)サービスへの入会者が拡大し、サービス内で曲を見つけてもらい、次の曲へと飛ばされない戦略として、イントロを無くし、すぐに歌声が登場する構成の楽曲が増えていったわけです。
ここで、JAPAN ChartsTOP100の中から、イントロが無い曲の数を年別に並べてみましょう。
2020年 20曲
2021年 31曲
2022年 33曲
2023年 32曲
2024年 36曲
となります。
2021年以降のチャートTOP100 は、約3割の曲がイントロ無しの曲で占められていました。
この結果を観ると、2025年もイントロが無い曲のヒットが続いていくだろうと読み取ることができますが、私の見解は少し違います。
2025年は「ちょい短イントロ曲」が
ヒットする!?
下記は、2024年のビルボード年間 JAPAN ChartsのTOP10にランクインした曲に、イントロ秒数を追記したデータです。