低学年から「学び」と「働く」を結び付けて考える
大学1年から参加できる「オープン・カンパニー」も
大学3年生になると、インターンシップ等の応募・選考は続々と始まっていきます。低学年のころから自分の理解を深めておけば、「自分にはこんな仕事が向いているのではないか」などといった仮説をもとにインターンシップ等に参加し、答え合わせをしながら更なる自己理解や企業理解を深めることができます。
就職活動は大学3年の6月から、と時期を区切って考えるのではなく、大学での学びを将来のキャリアにどう活かしていけるのか、普段の大学生活の中から「学ぶ」と「働く」のつながりを意識する姿勢が大切です。
大学1年生からでも参加できる「オープン・カンパニー」は、社会にはどんな業界や企業、仕事があるのかを知る上で、貴重なインプットの機会になるはずです。単日開催なので、学業や課外活動への負担が少なく、気軽な気持ちで社会を知ることができます。
また昨今は、授業の一環で「キャリア教育」を行う大学も増えています。低学年時からキャリアについて考える時間を持つことで、就職活動が本格化してからも焦ることなく、納得した仕事を選ぶことにつながっていくでしょう。
これから進学を考えている高校生や、次年度に向けて専攻分野を絞っていく大学1年生、研究室選びが始まる大学2年生など、それぞれのフェーズで、大学生活を通じて何を学んでいくかを選択していく人も多いでしょう。お子さんを見守る保護者の皆さんは、学びの先にある就職活動や社会人生活といった長期的な視点を持ちながら、お子さんと将来について話す機会を設けていくといいのではないでしょうか。
(リクルート就職みらい研究所所長 栗田貴祥)