複数のビタミンB群をまとめて取ることができる食材は?
ビタミンB6
タンパク質の代謝に欠かせない栄養素です。また、神経伝達物質を作ったり、免疫物質の合成にも欠かせない栄養素なので、不足すると、肌荒れしたり、皮膚が赤く腫れやすくなります。女性では、生理前や妊娠している時に、体内のエストロゲンが増えてビタミンB6の需要も増えるので、不足気味になります。不足するとイライラやつわりなどがひどくなります。カツオ、マグロ、サンマ、サケ、レバー、鶏肉などに多く含まれているので、意識して補っていきましょう。
ビタミンB12
赤血球の生成や神経細胞の機能維持に働く栄養素です。アサリ、シジミ、ハマグリ、牡蠣、サンマ、レバーなど動物性食品に含まれており、植物性食品にはあまり含まれていないので、例えば、植物性の食品を好む方や、ベジタリアンは不足することがあります。
葉酸
赤ちゃんの健全な発育や貧血予防に働く栄養素です。葉酸が不足すると貧血を起こしやすくなります。葉酸はレバーや菜の花、モロヘイヤ、ブロッコリー、ほうれん草などの緑色の野菜に多く含まれています。葉酸は、光に弱い性質があるため、光の当たるところに放置しておくと含有量が減ってしまいます。購入した野菜は、冷蔵庫や冷暗所で保存し新鮮なうちに食べましょう。
パントテン酸
副腎皮質ホルモンの合成に関わっており、抗ストレスビタミンと言われています。ストレスが多い方は不足しないようにしましょう。サーモン、レバー、鶏肉、納豆に多く含まれています。
ビオチン
皮膚の健康を維持する栄養素です。不足すると、皮膚炎や脱毛、白髪などが起こりやすくなります。レバー、アサリ、まいたけ、卵などの他、味噌やしょうゆ、納豆など大豆を発酵させた食品に多く含まれています。
ビタミンB群は、脳、筋肉、骨、神経など体を作るのにとても大切な栄養素で、1つ1つが異なる役割を果たしているため、どれが欠けても体に良くありません。水溶性のビタミンなので、絶えず補給していく必要があります。複数のビタミンB群をまとめて取るのにおすすめの食品は、レバー、うなぎ、鶏肉、納豆、卵です。3食でバランスよくこれらの食品を意識できればよいのですが、忘れてしまいがちな方は、朝食に取り入れる習慣をつけるとよいでしょう。
私がビタミンB群の不足解消のため朝によく食べるメニューは、チキンソテー、納豆ご飯、卵スープ、目玉焼きなどです。皆さんも、取り入れやすいものから始めていきましょう。