どんなに仕事で成果を出しても、周りから「評価」されなければ無意味である……あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。新刊『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化した歴史的な一冊だ。職場で「実力を適切にアピールする「見せ方」の技術」をまとめた本書は、発売直後から賛否両論を巻き起こし、「こんな本が30年前に欲しかった」「人間の深層心理を突いている」「上司サイドにも対策が必要」などと話題沸騰中である。今回はその中から「出世する人の特徴」についてお伝えする。

「つい出てしまう口癖」でサイレント減点される
皆さんは、人前で話すときや、会議で発表をするときについ出てしまう口癖などがあるでしょうか。特に多いのは、前回も紹介した「あのー」「えーっと」「えー」などのような、つなぎの言葉だと思います。これをフィラーと呼ぶのは前回も紹介した通りです。
そんな、フィラーだけで評価が変わるのかと感じる方もいるかもしれないですが、実は世の中の動画コンテンツのほとんどはフィラーが意識されています。
例えば、アナウンサーのほとんどはフィラーを使いません。YouTuberは動画を意識してみると、実は、フィラー部分をカットしています。これは、少なくともフィラーによって不快に感じる人が一定数いるからに他なりません。つまり、フィラーは気づかないうちに周囲に「サイレント減点」されてしまうリスクがあるのです。
フィラーによってサイレント減点されないようにするためには、フィラーを意識することが重要です。今回はその方法を紹介していきましょう。
「狭い部屋で話す」「録画・録音」で練習をする
では、フィラーについての対策を紹介していきましょう。その方法は割と単純です。
まずは自身の声を録音するという方法です。プレゼンや何かを上司に説明する前に、自分の声を録音して聞いてみてください。これだけで、自分がいかにフィラーを使っているか分かります。ただ、録音するのは結構心理的ハードルが高いのでこう言ってもやらない人が多いです。
そこで、僕がお勧めするのは声が反響しやすい狭い個室で話してみることです。録音までの効果は期待できないですが、自分の声が反響してくるので、割とフィラーを感知しやすいです。まずは、一度でいいので自分がどこまでフィラーを使っているのかを確認いただき、サイレント減点リスクを下げていきましょう。
(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』に関する書き下ろし原稿です)