ワゴンRも70kg軽くなっている
実は現在のHEARTECTへと進化するプラットフォームは、2012年9月にフルモデルチェンジした5代目ワゴンRで採用されました。このワゴンRも先代(4代目)から最大70kgも軽量化したのです。もちろん5代目ワゴンRは当時、軽ワゴンナンバーワンの低燃費を達成しました。

さらに驚いたのは、このワゴンRの走りと乗り味。正直、5代目ワゴンRやその1年前に登場した初代N-BOXより前の軽自動車は、フルモデルチェンジで乗り心地がよくなっても「まあ、軽自動車だしな」とどこかで妥協しているところがありました。しかし初代N-BOXと5代目ワゴンRは、普通車と比べても遜色ない走りとしっとりした乗り心地を実現。試乗した際に「なんじゃこりゃ!」と驚いたのを今でもよく覚えています。これ以降、他社の軽自動車も乗り心地が飛躍的に良くなり、大型のミニバンからのダウンサイジングユーザーでも妥協せずに軽自動車を選ぶようになりました。
スペーシアギアのチーフエンジニア、鈴木さんの話を聞いて、我々が驚いた裏には、技術者たちの並々ならぬ努力があるのだなと改めて知ることができました。
(AD高橋)
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