軽自動車のタイヤは14インチが基本

F:14インチが軽の基本になるのですか?

鈴:このタイプの軽は、どこも大体が14インチですね。上級グレードになると15インチを履くこともありますが、その時は扁平率が低く薄いタイヤを履くので、タイヤそのものの外径は変わりません。

F:より大きな外径のタイヤにしなかったのはなぜでしょう?大きなタイヤを履けば、それだけSUV“っぽく”見えるようになるはずですが。

鈴:確かにタイヤを大きくすれば、よりSUV“風”な外見になる。でも、その分重くなります。乗り心地も僕らの感覚からすれば少しフワッとした感じになる。重くなり、フワッとすると、運転していて不安になると思っています。

スペーシアギアのタイヤスペーシアギアのタイヤは14インチ(広報写真)

他社のSUV風軽スーパーハイトワゴンより、約100kg軽い

F:スズキは車重にとてもこだわりますよね。スズキのクルマはどれも軽い。

鈴:はい。スペーシアは他社さんの同タイプのクルマと比べると、100kg近く軽いと思います。

F:もともとが軽い軽自動車で、更に100kg近く軽いというのは驚異的ですね。

鈴:スズキは「車体を軽くする」というのが使命の会社だと思っています。ですから車体の基礎となるプラットフォームから軽く造っています。車体が軽いし、マイルドハイブリッドにもしているので、スペーシアはずば抜けて燃費が良い。