意味処理が最も記憶に残りやすいというのは、納得がいくと思います。「カオ認知力」「ナマエ連想力」「イメージ統合力」を鍛えるというのは、まさにこのことです。
これは言い換えれば、何かを思い出すときに、いろいろな「記憶のフック」をつくっておくということです。フックが手がかりとなって思い出しやすくなるのです。
記憶しておかなければならない非常に大切なことだけど、忘れそうで心配なことは、「記憶ノート」の活用がおすすめです。勉強、仕事、プライベートなど、なんにでも使えます。頭の外側にある「記憶のフック」と言っていいでしょう。
記憶ノートは手帳でもメモ帳でもいいのですが、私はA4サイズの罫線のないノートをおすすめしています。もちろん、スマホのノートアプリを活用してもかまいません。
ノートは手書きです。ノートの左側に覚えたい言葉やキーワードを箇条書き(もしくは単語)し、右側にその用語の答えや、用語に関連する言葉、単語のイメージイラストや図表などを書きます。
ノートは定期的にチェックし、完全に覚えて不必要になったものは、ノートの場合は×をつけて消し、スマホならば削除すればOKです。
記憶力を鍛えるというと、「覚える」ことに意識が向きがちですが、同じくらい「思い出す力」も重要です。日常のちょっとしたトレーニングを習慣化すれば、記憶力は着実に向上します。今日からできる簡単な方法を取り入れて、“思い出せる脳”を手に入れてください。