ANA客室乗務員(CA)として12年。500万人のお客様の対応で気づいた、行動・言葉・気づかい・テーブルマナー・習慣とは?テレビ、新聞でも紹介された「100%好かれる1%の習慣」。第14回目は【急増する「なんでもメール病」。人間関係をもっと良くする方法とは?】です。
「実際に会う」ことで、
人間の信頼関係は一気に深まる
『2030年 富の未来図』(フォレスト出版)の著者、べ・ドンチョルさんは、「Black Diamond Club」代表など、現在7社を経営する企業家です。企業家最年少で韓国の大統領表彰を受賞し、韓国財界の若きリーダーとして知られています。
私はいままで、たくさんのVIPにお目にかかってきましたが、べ・ドンチョルさんほど謙虚な方にお目にかかったことはありません。
べ・ドンチョルさんが、だれからも信頼されているのは、「向き合って、話し合う」ことの大切さを知っているからだと、私は感じています。
来日中のべ・ドンチョルさんが、ビジネスでIさんとお会いしたときのこと。べ・ドンチョルさんもIさんもお忙しくて、なかなか日程の調整がつきませんでした。
「今回は無理かな」とあきらめかけたのですが、2人は、なんとか顔を合わすことができました。
べ・ドンチョルさんは、わざわざ、Iさんが勤務する会社までみずから出向き、Iさんとミーティングを行ったのです。
2人が対面できたのは、わずか45分ほど。でも、日本での滞在を分単位のスケジュールでこなしていたべ・ドンチョルさんにとって、45分の時間をとることさえ、むずかしかったと思います。
わざわざ出向いて行かなくとも、メールで用件をすますこともできたでしょう。時間の都合がつかないのなら、「またの機会」に持ち越してもよかったでしょう。
けれどメールで終わらさず、タイムリーに「実際に対面した」からこそ、2人の信頼関係は、一瞬のうちに築かれたのだと思います。