たとえ5分でも会いに行く。
メールでは、心の距離は縮まらない

著者:松澤萬紀(まつざわまき)  幼少期よりCA(客室乗務員)に憧れ、8回目の試験で念願のCAに合格。ANA(全日空)のCAとして12年間勤務する。トータルフライトタイムは 8585.8時間(地球370周分)。ANA退社後は、マナー講師、CS(顧客満足度)向上コンサルタントとして活動。年間登壇回数は 200回以上。総受講者数は、2万人以上。リピート率は97%に達している。また、読売テレビ「ミヤネ屋」への出演、毎日新聞にも掲載されるなど、メディアでも活躍中。
【オフィシャルHP】
http://www.matsuzawa-maki.com/

 メールはたしかに便利ですが、あくまでも「用件を伝えるためのツール」にすぎません。「相手との心の距離を近づけるもの」でも、「感情のやりとりするためもの」でもないというのが、私の考えです。

 ときにメールは、「逃げる行為」、あるいは「手抜きの行為」として映ってしまうことがあります。
 人間関係で手抜きをすると誤解が生じ、のちに、「2倍〜3倍になって、しっぺ返し」が来てしまうこともあるのです。

 何度もメールを送受信するくらいなら、一度、電話をかけてみる。何度も電話をかけるくらいなら、一度、会いに行ってみる。メールをするより、電話で話す。電話をするより「実際に会って、話し合う」ほうが、何倍も感情が伝わります。

 建設会社の社長であるOさんは、

「必要だと思えば、飛行機を使うほど遠くても、たとえ5分しか会う時間がなくても、会いに行く」

とおっしゃっていました。
 メールの便利さにかまけず、「たとえ5分でも、会いに行く」。
 なんでもメールですませていると、それ以上、心の距離は縮まらないでしょう。
 心の距離は、物理的な距離にも比例しているのですね。

(※次回、第15回の記事は、5月29(水)の掲載となります


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