それでも買う!狂乱の市場に克つ! マンション 最強の売買&管理術 #4Image:DALL-E3

2020年のコロナ禍以降、優良立地での中古マンションの価格上昇が続いている。5年間で価格が最も上がった物件はどこにあるのか。特集『それでも買う!狂乱の市場に克つ! マンション 最強の売買&管理術』(全33回)の#4では、ワンノブアカインドの協力により、東京都内で販売坪単価が最も上がった100マンションをランキングした。港区のマンションが上位を席巻する中、1位となったのは……?(ダイヤモンド編集部 鈴木洋子)

築10年以内中古でも坪1500万超え!
超沸騰する価格、最も値上がりしたのは?

 一番高いのは新築マンション、予算に余裕がなければ中古を買いましょう――。こんな一昔前の定型文が、全く通用しない時代がやって来ている。

 新築マンションの供給減により、マンションの売買市場の主役になっているのが中古マンションだ。さらに、中古でありながらも5年間で信じ難い価格高騰を遂げている物件も、好立地エリアでは多い。

 かつては新築と同様の相場で取引される中古マンションは築後5年以内などの築浅に限るといわれていたものだ。これも大きく変わった。物件次第では、20年近い築年数を持つマンションでも、すさまじい坪単価と値上がり率を記録しているのだ。

 中古マンションの値上がり動向は、マンションの売買相場を読むのに欠かせない情報となりつつある。今回ダイヤモンド編集部では、マンション情報サイト「マンションレビュー」を運営するワンノブアカインドの協力により、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年と直近の24年の両年において、実際に一定の取引があったマンションの坪単価を比較。騰落率が大きい順にランキングを作成した。

 対象としたマンションは、同期間で相場が10%以上上昇したエリアに立地する、総戸数200戸以上、05年1月以降竣工の物件とした。明らかに投資用と分かるマンションは除外して算定している。

 さらに、中古マンションの資産価値において重要となる、管理状態に関する情報も付加した。マンション管理業協会の「マンション適正管理評価制度」(内容の詳細については4月22日(火)配信予定の本特集#7で解説)を取得している物件に関しては、ランキング末尾に格付けの星の数を記載している。

 今回はマンション取引の中心点ともいえる東京を取り上げる。トップ10の大半を港区のマンションが占めるという納得の結果となった。そして、中古マンションにもかかわらず平均坪単価が軒並み1000万円を超えるという目もくらむ結果となっている。早速次ページで詳細に見ていこう。