
マンションの管理状態を点数化するマンション管理業協会の「マンション管理適正評価制度」。2022年に制度が始まり、現在では約8200件ものマンションが登録されている。その中には、制度開始直後の23年時点から今に至るまで「100点満点」を維持し続けているマンションが存在する。特集『それでも買う!狂乱の市場に克つ! マンション 最強の売買&管理術』(全33回)の#7では、北海道から名古屋まで34件のいわば「輝きを失わないスーパーゴールド管理マンション」を紹介しよう。(ダイヤモンド編集部 鈴木洋子)
中古マンション購入検討者必見!
最強管理状態のマンションを探そう
マンションの管理状態を可視化できたら――。これは管理かいわいの関係者にとって長年の悲願だった。マンションは管理を買え、といわれてはいるものの、実際に中古マンションの取引時に購入希望者が閲覧できる管理関連の情報は極めて少ない。同じ立地で同じ築年数であろうとも、それまでどのような管理がされているかで、そのマンションの本当の資産価値には大きく差がつく。にもかかわらず、外部からはそれをうかがい知ることができない。
この状況が劇的に変わったのが2022年だ。マンション管理の業界団体であるマンション管理業協会による「マンション管理適正評価制度」である。管理体制、建築設備、管理組合収支、耐震診断、生活関連の五つの大項目別全30項目に分かれ、星五つから星なしまでの6段階評価がなされる。各項目で何点が得られたかまで分かるようになっている。さらに同年に改正マンション管理適正化法に基づいてマンション管理計画認定制度という国の制度も始まっている(詳しくは、特集『マンション管理 天国と地獄』#4参照)。
22年4月に開始されてから3年間で、評価制度への登録マンションは8200件にまで増えた。ダイヤモンド編集部は、前回特集時(『2023年決定版 インフレ時代の「負けない」マンション売買・管理』#8)からこの評価制度で公表された数値を基にランキングを作成している。今回は、23年10月時点で登録されていた数値と、25年3月中旬時点での最新の数値を比較、変化率を調べた。
管理編ランキングの初回である今回は、その中でも調査期間中一貫して100点満点をキープしているマンションをピックアップした。もちろん全マンションが国の管理計画認定も併せて取得しており、全国に数十万棟あるといわれている中古マンションの中でも、管理において「頂点の中の頂点」として認識されるべきマンションなのである。
その数、北海道から名古屋まで全34件。この「スーパーゴールドマンション」とでも呼ぶべきマンションは、どこにあるのか。早速次ページから紹介していこう。もし中古市場での流通があったら真っ先に購入を検討するべき「黄金」がここにある。