子どもが第一志望に合格した場合(ママ友編)

【失敗例】
 Aさんの息子は、中学受験で志望校に合格!すぐに周りの人に連絡しました。とにかくうれしくて多くの方にお知らせしたかったので、SNSの全体公開で「サクラサク」と書いたり、息子や自分が、いかに頑張ってきたかを投稿しました。投稿にはたくさんの「いいね」がつきましたが、同じ時期に受験していたママ友からは連絡なしです。心配になって個人的にメールをしてみましたが、「今はそっとしてほしい」とだけ連絡がありました。

 その後、そのママ友のお子さんは同じ学校を受けていて不合格だったと、人づてに聞きました。また、Aさんが派手に投稿していた事がうわさになってしまい、合格先のママ友達にまで伝わっていて、入学後の人間関係もギクシャクしてしまいました。

【成功例】
 Aさんの息子は、中学受験で志望校に合格しましたが、同じ時期に受験したママ友には連絡せず、SNSの全体投稿もすぐにはせずに、お世話になった方に個人的にメールし、合格してから1カ月は子供の入学手続きなどに集中して、基本的には進路を聞かれた人にだけ伝えていました。

 おおよその学校の受験が終わったタイミングで、皆さんにお伝えしました。SNS投稿では、なるべく受験の苦労話を中心に書き、「いいね」をたくさんいただきました。その際には共感するという内容がコメント欄にも多く、みんなに応援された投稿になりました。

【ジェラシーを避けるためのお作法】
・伝えるタイミングに注意する
・伝える内容の書き方(表現)に注意する
・うれしい時ほど、相手(この場合は不合格の方やまだ結果がでていなくて不安な方)の気持ちを考えて発言する。

 余談ですが、著者は実際にこんな事を経験したことがあります。

 Bさんから「子どもが第一希望に合格したんだけど、ママ友になんて言ったら良いのかわからない」という悩みの相談を受けていると、同席していたCさんがこんな風に言いました。

「身体が喜ぶ事をすればいいのよ〜、受かったら受かったと言って、人の事なんか気にしなければ良いのよ〜」

 確かにその人にとって、何も考えずに伝える事が、身体も心も喜ぶ事かもしれません。ですが、Bさんの今後の人間関係を考えたら、これはあまりにも無責任なアドバイスです。身体が喜ぶ事をしていれば、後はどうなってもいいの!?と著者も驚愕した事があります。

 受験の話題は自分だけでなく、子どもや家族の将来にも関わってきます。3カ月後の自分の人間関係、そして、子どものこれからの人生にも関わってきますので、くれぐれもその時の感情で行動しない事をお勧めします。

息子も私も頑張りました!中学受験の合格をSNSで報告も、ママ友から「総スカンを食らった」ワケ〈注目記事〉著者の新刊が販売中です『ジェラスフリーな生き方』(三笠書房)

人間関係を良好にするスキル

 同じ成功報告でも、「ジェラシーを避けるためのお作法」を知っているのと知らないのでは、事例のように、将来の人間関係が確実に変わってきます。

 今後の人間関係を良好にするためにも、とても重要なスキルの一つとなりますので、皆さんも何か成功の報告をする際には気をつけてみてください。