6月韓国大統領選で優位に立つ野党「共に民主党」李在明氏、“トランプ効果”で対日強硬姿勢転換!?「共に民主党」李在明氏 Photo:NurPhoto/gettyimages

韓国大統領選、6月3日実施
与野党で予備選がスタート

 尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の弾劾失職に伴う韓国大統領選が6月3日に実施される。

 与党、野党ともに候補者選びの予備選をスタートさせ、世論調査では、保守系与党の候補者が乱立していることもあって、最大野党の「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)前代表が支持率トップで優位に立っている。

 李氏は、過激な発言などで「韓国のトランプ」とも呼ばれ、日本に対しても歴史問題や外交での強硬姿勢で知られているが、このところは、AIへの投資などで成長と社会統合に力を入れる姿勢を示し、日韓の連携などを掲げるなど現実路線への転換が目立っている。

「変身」には、選挙戦での中道勢力の取り込みを狙った面はあるものの、思わぬ“トランプ効果”が及ぼしているようだ。

 韓国大統領の任期は5年で、次回の大統領選は2027年3月3日に予定されていた。

 だが、憲法裁判所が4月4日、尹錫悦大統領に対する国会の弾劾は妥当と判断し、尹氏に罷免を言い渡し、尹氏は即時失職したことで、憲法の規定により前倒し選挙が実施されることになった。