エスカレーター校の経営偏差値#6Photo:DBenitostock/gettyimages

少子化の加速で学校淘汰が進む時代、受験校選びでは名門校の看板や「入試偏差値」だけでなく、経営状況にも目を光らせる必要がある。そこでエスカレーター校を運営する全国233学校法人の経営偏差値を初算出した。特集『エスカレーター校の経営偏差値』の#6では、九州エリアにある23学校法人の経営偏差値ランキング、および各学校法人のポジションが一目で分かる経営偏差値一覧表を大公開する。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)

福岡大学、西南学院、久留米大学
それ以外の学校は生き残れるのか?

 九州でエスカレーター校を運営する学校法人の中で際立つ存在が福岡大学、西南学院、久留米大学だ。福岡大学と久留米大学は医学部を擁し、大学病院も運営しているから事業規模が大きい。西南学院は九州最大規模の文系総合大学を擁しており、地元進学する私立大学として人気が高い。

 この3学校法人はいずれも福岡が拠点。九州エリアで突出して人口が多い県である分、エスカレーター校も福岡に集中している。少子化が加速する中で、福岡県内の他の学校法人は経営を維持していけるのか。

 ダイヤモンド編集部では、エスカレーター校を運営する全国233学校法人の「経営偏差値」を初算出した。学校淘汰時代、学校関係者はもちろん、受験生やその家族も受験校選びにおいては経営について目を向ける必要があるからだ。

 次ページでは、233学校法人のうち、九州エリアにある23学校法人の経営偏差値ランキング、および各学校法人のポジションが一目で分かる経営偏差値一覧表を大公開する。23学校法人のうち、福岡を拠点にするのは10学校法人。福岡大学、久留米大学、西南学院以外、具体的には九州国際大学、西南女学院、筑紫女学園、都築育英学園、中村学園、東筑紫学園、福岡女学院はそれぞれ生き残れるのか。