結果を出す人の仕事術写真はイメージです Photo:PIXTA

どの業界も人手不足の状況が続く昨今、40代や50代で転職が活発になってきている。一方で、長年一つの企業に勤めてきたベテラン社員の中には、新しい職場に対応することに苦戦する人も少なくない。40代以降の転職でも活躍できる人にはどんな共通点があるのだろうか。

ダイヤモンド・オンライン会員限定で配信中の本連載をまとめた電子書籍『結果を出す人の仕事術』(石倉秀明著)の発売を記念して、特別編をお届けする。(構成/ダイヤモンド・ライフ編集部)

40代以降で初めての転職
活躍できる人とできない人の違い

 40歳以降の転職が珍しくなくなりました。終身雇用の崩壊で、長年大企業に勤めてきた40代、50代が転職するというケースも増えています。

 ただ、新卒から20年近く同じ会社に勤めてきた人が新たな会社で仕事をするということは、決して簡単なことではありません。仕事は一緒でも、職場が違えばルールやカルチャーも違います。

 そうした中で、前の会社のやり方を忘れて、新しい職場に適応することができるのか。よく言われるアンラーニング(学習棄却)できるのかどうかは、やはり重要です。

「アンラーンできる人」の
見極め方とは?

 採用する側としては、「アンラーニングできる人なのかどうか」を見極めたいところ。その際に有効なのは、職場の環境や方針が変わったときにその人がどうしたのかを徹底的に聞いていくことです。

 新卒からずっと同じ会社にいた人だとしても、異動や方針の転換などで、これまでと違う仕事をした経験は必ずあると思います。そうしたアンラーンが求められるタイミングで、どう考え、どう行動したのか。これを深く聞いていくと、新しい職場にキャッチアップしてくれる人なのかどうかを判断するヒントが得られると思います。

 また、40代以上の人材となると、世間では「経験が十分にある」人だと思われるはずです。やはり、経験年数は重要な判断基準の一つになります。過ごしてきた年月に比べて、言語化できている経験やその経験から得られたスキルが少ない場合は、厳しく判断されてしまうと思ったほうがいいでしょう。

石倉秀明(いしくら・ひであき)
山田進太郎D&I財団 COO。2005年に株式会社リクルートHRマーケティング入社。その後、リブセンス、DeNA、起業などを経て2016年より株式会社キャスター取締役COOに就任(2021年より取締役CRO)。2023年10月の東証グロース市場上場に貢献し、2023年12月からは働き方について研究、調査を行うAlternative Work Labを設立し所長就任(現在も兼任)。FNN系列「Live Newsα」、AbemaTV「ABEMAヒルズ」レギュラーコメンテーター。著書に『これからのマネジャーは邪魔をしない。』(フォレスト出版)、『THE FORMAT 文章力ゼロでも書ける究極の「型」』(サンマーク出版)など。
ダイヤモンド・オンライン会員限定で配信中の連載『「40代で戦力外」にならない!新・仕事の鉄則』の人気記事をまとめた電子書籍『結果を出す人の仕事術』が発売中。