イスラム教に基づく女性やLGBTQ差別
出稼ぎ労働の人権問題はボトルネックになるか
イスラム教では男女平等意識が希薄で、女性が弱い立場に置かれることもあるようです。ドバイやアブダビが今後いっそう観光立国を目指すなら、改善が求められるかもしれません。
テーマパーク運営における改善や注意点としては、イスラム教徒の女性はヒジャブを頭に被るので、ジェットコースターのようにスピードの出るアトラクションでは何かの拍子に首が絞まってしまう危険性があります。ゲストだけでなくスタッフにも安全配慮が求められます。
そして、イスラム教の聖典「コーラン」に同性愛を戒める文言があるため、イスラム教では同性愛は認められておらず、中東諸国は性的マイノリティに厳しいです。この点も、ディズニーランドがどのような対応を取るのか、注目されます。
また、ドバイやアブダビでは建設作業員がほぼ全員、外国からの出稼ぎ労働者です。彼らは気温40度を超える中、過酷な労働を強いられていると報じられています。主にインド、ネパール、フィリピンからの出稼ぎ労働者が多く、待遇改善が求められています。ディズニー社は世界的企業であり、当然ながら人権問題には極めて敏感です。パークの建設中に何か問題が起きれば、工事が中断しプロジェクトに支障をきたすでしょう。
ディズニーランドが誕生したのは1955年、米国カリフォルニア州です。それから70年が経過した今、生みの親であるウォルト・ディズニーも、まさか中東にもパークができるとは夢にも思っていなかったでしょう。期待するファンは世界中にいるので、ユニバーサル・スタジオ・ドバイのように中止にならないことを願うばかりです。
