
3月期決算の企業の2025年定時株主総会が集中開催されるのを前に、長期連載『エネルギー動乱』の本稿では3月期決算「以外」のエネルギー資源上場5社(INPEX、K&Oエナジーグループ、日本精蠟、ビーピー・カストロール、MORESCO)を対象として再任・新任の取締役34人に対する賛成率を集計した。経済産業相が筆頭株主のINPEXの取締役候補の面々は何位だったのか。(ダイヤモンド編集部 土本匡孝)
資源開発のINPEXが
ランキングトップ3を独占
2025年定時株主総会の決議に関する臨時報告書を基に、ダイヤモンド編集部は再任・新任の取締役に対する賛成率をランキングにした。
今回は12月期決算、2月期決算のエネルギー資源上場企業(東京証券取引所による区分)が対象で、具体的には資源開発のINPEX(旧国際石油開発帝石、プライム市場)、天然ガス開発・生産などを行うK&Oエナジーグループ(プライム市場)、石蝋・石油製造などを行う日本精蠟(スタンダード市場)、自動車潤滑油販売などを行うビーピー・カストロール(同)、特殊潤滑油などの開発・製造・販売をするMORESCO(同)の取締役、計34人が対象だ。
結果の一部を紹介すると、トップ3はいずれもINPEX。1位は社外取締役でオーストラリア海外投資審査委員会委員長のブルース・ミラー氏で賛成率99.36%、2位はINPEX副社長の藤井洋氏で同99.08%、3位は専務執行役員の滝本俊明氏で同98.99%だった。
次ページで、取締役34人の賛成率ランキングを紹介する。5社の各取締役は何位だったのか?