会場運営はすべてボランティア、全員が自腹で参加
会場に入る。入口には見知ったマツダのエンジニアの顔がある。


当ミーティングの主催は、軽井沢ミーティング実行委員会。マツダでもなければRCOJ(ロードスタークラブオブジャパン)でもないはずだ。「あれ?やっぱり裏ではマツダが動いているんだ……」といぶかしむと、彼は「今日はボランティアです」と。
彼だけでなく、会場運営は全てボランティアが行っている。スタッフも実行委員もマツダの出張者でさえも、全員が自腹で参加費を払っているのだ。駐車場入口の誘導係も、お弁当の配布係も、同様に入場料を払って、路上ですれ違えば盛大に手を上げて挨拶を送るのだ。参加者全員が当事者意識を持っている。だから参加者も「客」という意識がない。このイベントの“濃さ”の理由だろう。
会場を歩くと、「お久しぶりです」「あれ?ホイール変えました?」「オールペンしたの?」なる会話が聞こえてくる。シートを換えました。結婚しました。ステアリングを換えました。子どもが生まれました。オイルを換えてみました。転職しました。カマ掘られて鈑金しました。息子が大学生に入りました。タイヤが減るのが早くなりました。いや実は離婚しましてね……クルマを通して人生の変化が垣間見えるようだ。
「ロードスターが暮らしの中心にある人生」、の方が多いように見える。
今回の目玉は限定200台の特別仕様車。欲しい!
今年の目玉は、何と言ってもマツダ スピリット レーシング・ロードスター12Rだろう。
この秋から発売される2リットル184馬力のロードスターに、専用のカムシャフト、シリンダーヘッド、ピストン、エキゾーストマニホールドを採用して、最高出力を200馬力にまで引き上げた200台限定の特別仕様車だ。車体にはアルミ製タワーバーが装着され、専用ホイールにフルバケットシートが奢られる。欲しい、これは欲しい。

フルオプションにすると800万に迫る金額になるとの話だが、もしかするとこれが最後の純ICEロードスターになるかもしれない。次世代のNEロードスターは、時節柄ハイブリッドになる可能性が極めて高い。応募しますよ、私は。しかし200台か。クジ運悪いしなぁ……。