オーダーが入ると厨房のパートさんから「次、チゲなのでセットお願いします」と声がかかり、その都度みそ汁を注入した豚汁やチゲのタッパーをお渡ししていきます。
徐々に慣れてくるとオーダーが入った段階でモニターを確認し、スッとチゲや豚汁を用意できるようになった僕。厨房のおばさまからも「やるね!」的なアイコンタクトをいただき、ちょっとうれしい。なにもないゼロの状態からちょっとずつ現場の皆さんに認められていくのは非常に達成感が感じられます。
パートのおばさますごすぎ……!
お怒りの男性にすぐさま対応

ちなみにこの厨房担当の方、超人的な働きぶりのスーパーパートさんでした。次々に入ってくるオーダーをこなしつつ、オーダーが途絶えたタイミングを見計らい溜まった食器を一気に洗い、さらにはお客様テーブルのドレッシングや紅生姜の補充までこなします。
冗談抜きで僕の5倍ぐらいの業務量をこなしていました。この時間帯、店にいたのは僕とこのパートさんだけだったので、この方がいないとお店は回らない状態となっていました。
そんな感じで楽しく働いていると、牛丼を召し上がっていた60代ぐらいとおぼしき男性のお客様が突然カウンターまでやってきました。
かなり強い口調で「これ、どうなっているんだっ!」とおっしゃる男性。話をうかがうと、どうやら提供した商品にちょっとした不備があり、お怒りのようです。クレーム対応方法など一切習っておらず困惑している僕の様子を察知し、厨房からパートさんが飛び出してきました。
「大変申し訳ありません!」とまずは謝罪しつつ、即座に対応するパートさん。あっという間に対応を完了し、厨房に戻られていきました。男性のお客様も完全に納得したわけではないかもしれませんが席に戻られ、食事を終えて何事もなく退店をされたのでホッと一安心。パートさんにピンチを救っていただきました。