南山大学をはじめ私立大の成長がカギ
ついで愛知の2番手争いも20年では大きな変化は起きず。理系では国立の名古屋工業大か世界のトヨタをバックに持つ豊田工業大、文系なら南山大だろう。
20年前の『大学図鑑!』では豊田工業大を僅差でトップに位置付けているが、このあたりの序列は個人の思想によるところが多い。「いや、名古屋工業大が2番目だ!」と言われてもまったく異論はない。
ほかにも愛知には国公立が意外と多い。愛知教育大、名古屋市立大、愛知県立大、豊橋技術科学とさまざま。
愛知の大学を語るときには「名古屋大のいい滑り止めがない」と言われがちだが、意外とレベルは上から下まで揃っている。ただ、私立大の頑張りにはもう少し期待したいのも事実。
現状、名古屋大を志望する受験生は私立の滑り止めは同志社や立命館といった京都の名門私立を受けがち。少し余裕がある学生はMARCHなども受けており、都市の規模なども考えると、このあたりに匹敵する私立大学がもう少し出てくるのが理想。
南山大がそれらに当たるという声もあるが、同志社やMARCHに知名度や実績で同等かと言われたらやや疑問。もちろん、いい選択肢ではあるため、南山大が今後も愛知の私大を牽引してくのは間違いない。なお、偏差値的には南山大の上位学部はMARCHの下位学部に匹敵しており、レベルは非常に高い。課題は全国的な存在感。
では、最後に20年前に発刊された『大学図鑑!2007』掲載の序列マップを公開する。
※学部に関する学生たちのコメント含めて当時の雰囲気をお伝えするため、あえて編集を行わず、そのままお届けする。
20年前に発刊された『大学図鑑!2007』の序列マップ

*このマップは大まかな目安です。同じ学部であっても学科や専攻によって事情は異なります。
*縦軸の「エライ」は入試偏差値による序列とほぼ同じですが、「100%同じではない」ところを読み取ってください。
*横軸は、「講義の厳しさ」と「学生の姿勢」をミックスしています。
*無断転載禁止