早慶2強がトップを争う
求められる人材像は?
野村證券の24年のランキングでは、慶應義塾大学(49人)と早稲田大学(27人)が他大学を大きく引き離して上位を占めている。例年通りとも言える傾向だが、慶應義塾大学は前年より21人増えた。
慶應義塾大学は、研究成果の事業化を目的としたベンチャー企業の育成に力を入れており、野村ホールディングス(野村證券の親会社)と共同でベンチャーキャピタルを設立するなど、さまざまな産学連携の取り組みがある。同社が求める人材像(高いコミュニケーション力・地頭の良さ・営業適性)に、早慶の学生が合致していることが背景にあると見られる。
大和証券は、早稲田大学(41人)が1位、慶應義塾大学(36人)が2位で野村證券と同様にツートップを占めた。早稲田大学と大和証券グループは産学連携協定を締結し、人材育成やカーボンニュートラル実現に向けた教育・研究・起業支援などで協力し、持続可能な社会の実現を目指すなど関係が深い。
中央大学と関西学院大学が3位で並び、東西の有名私大の存在感も大きい。
*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。