
自動車部品世界最大手ボッシュの日本法人では、日系大手企業とは異なる「独特の出世の仕組み」がある。管理職に昇進するために求められる「ある条件」とは一体何か。連載『メーカーの採用力 待遇・人事の真実』の本稿では、ボッシュの出世の仕組みや、昇進条件を明らかにする。(ダイヤモンド編集部 山本興陽)
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新卒10年強で、管理職昇進は2割弱
エンジニア給与制度改定で「内定辞退ほぼなし」
「年度によって異なるが、新卒入社後10年強のある世代で、管理職に上がったのは、同期50人程度のうち20%弱」「ただし、何年会社に在籍したから、管理職に上げようといった考えはかなり希薄だ」。ボッシュ日本法人の複数の人事部門関係者は、出世事情をこう打ち明ける――。
自動車部品世界最大手のボッシュ。日本法人では、独自の人事制度改革を断行し、成果を上げている。2024年10月、エンジニア向けの給与体系を変更し、導入から約1年が経過した。その結果として、中途採用において「内定辞退ほぼなし」を達成しているという(詳細は本連載の『独自動車部品大手ボッシュが日本で「新給与体系」を導入、ソフトウエア人材獲得の切り札で「内定辞退ほぼなし」達成』参照)。
ボッシュには、以前より年功序列とは無縁の「独特な出世の仕組み」がある。しかし、その実態はベールに包まれてきた。
また、管理職昇進にあたって「ある条件」も存在するという。一体何か。
次ページ以降では、ボッシュの「独特の出世の仕組み」とともに、管理職への“昇進条件”を明らかにする。年功序列からの脱却を目指し、人事制度改革に取り組む日系企業が相次ぐ今、学ぶべき点も多い仕組みとなっている。
