バレンタインデーのお返しをしなくてはと思いつつ、いったい何を贈ればいいのか頭を悩ませた経験を持つ男性も多いのではないだろうか。「チョコレートを贈る」とほぼ決まっているバレンタインデーに比べ、ホワイトデーに何を贈るかははっきり決まっていない。昔はマシュマロやキャンディーを贈るという認識が強かったが、現在でもこの“バレンタインにはチョコ、ホワイトデーにはマシュマロルール”を踏襲している人は少ないだろう。
それでは、女性側はどんなお返しがうれしいのか。サガミオリジナルが20~42歳までの女性400人(※)にアンケートした結果が発表された。
※内訳は、新卒1、2年目にあたる22~24歳、「中堅」の25~28歳、「アラサー」世代29~32歳、「アラフォー」世代38~42歳、それぞれ100人ずつ。
「スイーツ」がベターだが、手抜きはNG
複数回答の結果、新卒1、2年目と「中堅」の50%以上が「欲しい」と回答したのが「スイーツ」。「もらってうれしかったもの」を自由回答で聞いた結果にも「手作りのお菓子」「おいしいお菓子」が入り、手ごろな値段で楽しめるスイーツは誰からもらってもうれしい贈り物のようだ。
ただし、同じスイーツであったとしても「旅行のみやげ」や「コンビニのプリン」など手抜き感を感じるものに対しては「がっかりした」という声も。甘いもの好きな女性はそれだけ舌も肥えている。「甘いものならば何でも……」という考えだと危険かもしれない。
このほか、人気の集まったものは「アクセサリー」「食事(デート)のお誘い」「感謝の気持ち」。アクセサリーや食事の誘いは「本命から」を意識した回答が多いと思われるが、実際のところはどうなのだろうか。
筆者の身近な女性に意見を聞いてみたところ、アクセサリーについてはほとんどの女性が「義理チョコのお返しでアクセサリーをもらうのは気がひける」というコメントだった。理由は、「高価なものだと恐縮する」「好みのものでなかった場合に困る」「身につけるものは恋人からの方が……」など様々。だが、「食事のお誘い」についてはやや事情が違う様子。
意外と喜ばれる「食事のお誘い」
「『ランチを一回おごるよ』と誘ってもらえるのはうれしい」(25歳)
「男性上司が、義理チョコを渡したチームメンバーみんなを連れて、会社近くのカフェでケーキをおごってくれてうれしかった」(24歳)
「仕事の合間に行く程度の軽い食事ならお互い負担にならないと思う」(24歳)
「食事」を単なる「食事」と解釈するのであれば、本命以外の男性からでも歓迎するという女性は多い様子。男性にしても、売り場でプレゼントを選ぶより、自分も一緒に楽しめる食事ですませる方が楽かもしれない。
ちなみに、「食事(デート)のお誘い」は特に新卒1、2年目の女性に人気が高く、年齢が上がるに従い下がる傾向が見られた。
とはいえ、複数回答であったにも関わらず、一番人気の「スイーツ」でも「ほしい」と答えた女性は50%程度。女性の大多数が「うれしい!」と感じる鉄板のプレゼントはなかなか難しいということだろうか。バレンタインに比べてホワイトデーのプレゼントがなかなか定番化しない理由は、女性の「ワガママなニーズ」にあるのかもしれない。
(プレスラボ 小川たまか)