独身でも再婚者でも要注意!
相続トラブルになりやすいケースとは
その他にも、よくある相続トラブルとして、
・遺言がない、もしくは、遺言はあるが、法律上最低限守られている財産分(「遺留分」といいます)が、少ない人がいる
・特定の相続人に、住宅資金や教育資金など多額の生前贈与があった
・遺産の総額が不明で、特定の相続人だけが情報を掴んでいる…などが争いに発展しやすいようです。
これらのことを以下、チェックシートにまとめてみました。案外当てはまる人も多いのではないでしょうか?
この他にも相続トラブルは、列挙すればキリがありませんが、相続争いは資産家だけの問題ではないということが、お分かりになるかと思います。本書では、モメないための「遺産分割」方法について事例をあげて説明しています。
平成25年度の税制改正で大幅増税!
都内に不動産がある人はみんな対象に!?
さて、相続税の今いちばんの話題といえば、今年、平成25年度の税制改正で実質的に大幅増税になってしまったことです。これにより今まで相続税と縁のなかった人でも、税金を払うことになるかもしれません。
基本的にどこが変わったのかを見ていきましょう。
今回の改正の中で、最も大きな点は基礎控除の引下げです。従来、相続税の基礎控除は「5000万円+1000万円×法定相続人数」でしたが、改正後は「3000万円+600万円×法定相続人数」に引き下げられています。
例えば従来は相続人が3人の場合、8000万円以上の遺産がなければ相続税はかかりませんでしたが、改正後は基礎控除が4割引き下げられたため、4800万円以上の財産があれば原則として相続税が課税されることになります。
これにより従来は大きな相続税の基礎控除により相続税の納税義務がなかった方についても相続税の納税義務が生じてしまう可能性が大幅に高くなったのです。