総合商社、大手ITが上位に
丸紅が初の1位
理系男子で初の1位を獲得した丸紅をはじめ、伊藤忠商事(2位)、三菱商事(3位)、三井物産(4位)、住友商事(5位)と文系男子同様総合商社がトップ5を独占した。
上位総合商社の新卒採用数において理系学生が占める割合は例年2~3割と少なくない。DX(デジタルトランスフォーメーション)の進展により企業の理系採用意欲が高まる中、さまざまな業界で活躍する理系出身者の情報に学生が触れる機会は増えている。こうした中、総合商社は理系出身の先輩社員が幅広い事業領域でどのように活躍しているのか、活躍できるフィールドやロールモデルを示してきた。専攻分野の研究開発だけでなく、事業プロデューサーとして理系の素養を生かしたいと考える学生の人気を集めている。
丸紅(1位)の理系採用比率は27.9%で、幅広い事業ポートフォリオの中でも非資源事業の比率が高く業績は堅調。2026年3月期も増益を見込んでいる。
6位の森ビルは、東京の麻布台ヒルズと虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの通期稼働により賃貸収益が増加したことや、住宅分譲およびホテル収益が好調に推移し、25年3月期の営業収益、営業利益、経常利益はいずれも過去最高を更新。六本木ヒルズ、六本木交差点に隣接する広大なエリアを対象とした東京最大級の再開発「六本木5丁目西地区再開発(通称:第2六本木ヒルズ)」の着工も控えており、建築系や都市工学専攻学生の注目を集めている。
デジタル投資の拡大を背景に業績が好調なIT・情報系大手も、引き続き学生の人気が高い。Sky(8位)、野村総合研究所(9位)、大和総研(10位)とトップ10に3社入った。
8位のSkyは、人気俳優を起用したCMなど圧倒的なPR展開で年々学生の知名度が向上。1日で仕事を体験できる開発職体感イベントや営業職体感イベント、応募者全員が参加できるオンライン完結型プログラムを提供したほか、2週間で最新のウェブ開発技術が学べる「育成型サマーインターンシップ」も学生に好評だ。
コンサルタントの問題解決プロセスを体系的に学び、フィードバックを受けながら企業課題解決に挑むSummer Internshipが好評のアビームコンサルティング(7位)がトップ10に入った。








