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地方トップ私立大学群「東西南北」(東北学院大学、西南学院大学、南山大学、北海学園大学)は、地元国公立大学受験者の滑り止めという「特権階級」のままでいられるのか。連載『教育・受験 最前線』では、連載内特集『大学入試2026』を10回以上にわたってお届けする。第9回は北海道、東北、中部、中国、四国、九州の私立24大学の44年間の偏差値推移データを一挙掲載するとともに、地方トップ大学を脅かす存在に迫る。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)
国公立大の滑り止め私大
地元で高い評価とブランド力
18歳人口の減少が深刻な地方にある大学は、定員が埋まらない大学であふれかえっている。地元志向で学力の高い受験生は国公立大学を目指し、私立大学は学力で選抜する余裕などないところばかりだ。
そんな地方でエリアトップの私立大学をくくる大学群として、「東西南北」がある。「東」は宮城県の東北学院大学、「西」は福岡県の西南学院大学、「南」は愛知県の南山大学、「北」は北海道の北海学園大学を指す。
エリアトップ大学は地元国公立大を目指す受験生の滑り止めという「特権階級」で長年、学生を集めてきた。このポジションは地元進学を望む学力優秀層の受け皿となる。地方には首都圏や関西のように難関私立大がないため、実際の受験難度以上に地元で高い評価、ブランド力を得られる。
では、大学淘汰が進むこの先も、特権階級の地位は安泰なのか。
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