自動車 “最強産業”の死闘 アンケート#6Photo:Bloomberg/gettyimages

曲がり角に来ている日本の自動車メーカーを、再び成長軌道に乗せることができる経営者は誰なのか。アンケートで、完成車メーカーやサプライヤー、ディーラー関係者347人に、「優れていると思う経営者」を聞き、ランキングを作成した。その経営者の部下の社員、元社員らの何パーセントが「優れた人物」と答えたかを示す社内支持率も算出した。長期連載『自動車 “最強産業”の死闘』内の特集『自動車業界350人アンケートで示す“危機の本質”』の本稿では、自動車メーカーの経営トップの真の序列を明らかにする。(ダイヤモンド編集部副編集長 千本木啓文)

「優れた経営者ランキング」2位なのに
社内からの支持率は17%しかない社長も…

 トヨタ自動車の豊田章男会長やホンダの三部敏宏社長、米テスラのイーロン・マスクCEO(最高経営責任者)など、自動車業界には個性的な経営者が多い。

 それでは、自動車ビジネスに精通している完成車メーカー、サプライヤー、ディーラーの役員、社員らから「優れた経営者」として支持されているのは誰なのか。ダイヤモンド編集部は、自動車業界アンケート(下図参照)で、「現在の自動車メーカーの経営者で、優れていると思う人物」を聞き、ランキングを作成した。その経営者の部下の社員、元社員らの何パーセントが「優れた人物」と答えたかを示す社内支持率も算出した。

 次ページでは、現役の自動車メーカーのトップを対象とした、優れた経営者ランキングを大公開する。ランキングの対象となった大手自動車メーカー9社、計14人の得票数を明らかにするとともに、社内支持率も初公開する。

 79人ものアンケート回答者から支持票を集め、ランキング2位に輝いたのに、社内支持率が16.7%と低迷した経営者もいた。回答者による各経営トップの人物評も味わい深いものだった。