当初、経営は信頼するスタッフと連携しながらも任せる部分が多かったと思います。ですが、コロナ禍を経て、時代に合ったリスクヘッジの重要性を痛感し、現在は経営判断を全て自分で行っています。

 それでも「既成概念にとらわれない発想」はLDHの根幹です。若いスタッフやアーティストたちにも常にその大切さを伝えています。

若い人たちが迷わないようにするのも
自分がなすべき仕事

―― ご自身がパフォーマーだった経験はどのように生きていますか。

 世代ごとのアーティストたちの悩みや不安が理解しやすいことは大きいでしょう。若いうちは、パフォーマンスに集中できるよう、養成の環境を充実させ、安心して目の前の仕事や練習に取り組めるようにする。他方、アーティストが年齢を重ねていくたびにまた新たな夢をかなえられる環境を提案できるようにしています。

 若いメンバーも先輩メンバーの背中を見ていれば将来の不安は解消される、そんな状況をつくっているため今すべきことに全力投球できます。

 様々なセカンドキャリアのパターンを用意して、若い人たちが迷わないようにすることも、自分の使命、仕事だと思っています。

 同時にLDHでは「人づくり」を重視しています。「人間として、当たり前のことを大切に」「人から学ぶ、人が財産になる」など、僕自身が芸能生活で失敗しながら学んだ心構えを集約した「学習帳」を配って、それが受け継がれていけばいいなと。

EXILE HIROが見てきた“必ず伸びる人”の共通点、「素直に問題に向き合える」ともう一つは?エグザイル・ヒロ/神奈川県出身。LDH JAPAN創業者、代表取締役会長兼社長CEO。1990年ZOOのメンバーとしてデビュー。99年J Soul Brothersを結成し、2001年EXILEへ改名して再始動。パフォーマー兼リーダーとして活躍後、13年より経営者として活動。