――経営者になって、パフォーマーとの一番大きな違いは?
今の自分の立場としての醍醐味は、自分の「分身」たちが夢をかなえていく姿を見られることです。
自分が初代J Soul Brothersとしてデビューしたとき、本当は名前を変えたくなかった。アンダーグラウンド時代から苦労して続けてきたチームへの思いが強かったからです。しかし、紆余曲折を経てEXILEとなり、EXILEが成功した後に二代目J Soul Brothersを結成し、名前を継承して思いをつなげました。
さらにその名前を受け継いだ三代目J Soul Brothersが国民的グループになったとき「夢にはいろんなかなえ方があるんだ」ととても感慨深い気持ちになりました。LDHの社名に込めた、Love、Dream、Happiness。喜びや夢、幸せは仲間と分かち合うことで何倍にも広がる。この経験を通じて「人の幸せに貢献することこそがエンターテインメントの真髄」だと気付きました。
現在、ダンススクール「EXPG STUDIO」を中心に、地方自治体などと連携して社会貢献や地方創生にも積極的に取り組んでいます。CSVに力を入れているのは、自然な流れだと思っています。
うまくいかなかったとき
「自分のせいだ」と考えると楽になる
―― 多くのアーティストやスタッフを見てきて、伸びる人の共通点は何だと思いますか。
ひとつは「素直」であること。誰でも間違えることはありますが、素直に反省し、問題と向き合える子は必ず成長します。
もう一つは「客観的に自分を見られる」こと。経験を重ねるうちに、自分の強みや活躍できる領域が見えてきます。多くの人と出会い、さまざまな価値観を吸収して、自分なりのストーリーに昇華していける人が活躍できると思います。
うまくいかなかったときに、他人のせいにしないのも大切な「処世術」です。僕自身も、問題が起きたときは「全て自分の責任」だと考えるようにしています。誰かのせいにすると悩みが増えますが、「自分のせいなんだから仕方ない」と思えばシンプルで楽になりますし、全てが学びに変わります。
――これから社会に出る若い人たちへメッセージをお願いします。
自分の人生は自分が主役。
楽しいこともつらいことも、全て自分自身の物語の一部です。いろいろな人と出会い、感動や幸せを分かち合いながら、多くの経験を重ねて、ぜひ自分だけの「物語」を豊かにしてほしいと思います。
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>>前編『相手にとって「おいしい存在」でありたい…経営者・EXILE HIROが語る理想のリーダー像』を読む
LDH JAPAN社内。EXILEの前身、初代J Soul Brothers時代からのCDジャケットが所狭しと並ぶ様は圧巻。
LDH JAPAN社内にある, チームメンバーがブレストをする近未来的な「ジェネシスルーム」









