コンサル大解剖Photo:PIXTA

衝撃の数字が明らかになった。コンサル人材のマッチングサービスを手掛ける会社の調査によると、フリーコンサルタントの生成AI活用率が97%に達していることが判明。コンサルの実務において、AIが“当たり前”のツールへと変貌を遂げる中、従来のビジネスモデルを揺るがしかねない課題も浮上している。長期連載『コンサル大解剖』の本稿では、現場のコンサルタントの証言などから、AIの台頭がもたらす「地殻変動」の実態を明らかにする。(ダイヤモンド編集部 大川哲拓)

コンサルのAI活用率は「97%」
劇的な効率化の裏に潜む“死角”

 テキスト作成から複雑なデータ分析、プログラミングまであらゆる知的作業を代替しつつある生成AI。今やコンサルティングの現場でも、生成AIは“当たり前”の存在となっている。

 コンサル人材のマッチングプラットフォームを運営するGroovementは2026年4月、自社サービスに登録する大手コンサルファーム出身のフリーコンサルを対象にアンケート調査を実施。「業務の効率化やアウトプットの質向上のために、生成AI等の最新テクノロジーをどの程度活用していますか」との問いに対し、回答者100人のうち、実に97%が「活用している」と答えた。

 内訳を見ても、「ほぼ全ての工程で日常的に活用している」と回答した人が全体の48%を占め、コンサル業務に広くAIが浸透している実態が浮き彫りとなっている(下図参照)。

 こうしたAIの急速な普及は、コンサルタントに「業務の効率化」や「アウトプットの質向上」という恩恵をもたらす。一方、クライアント側はAIを活用するコンサルに対して、これまで以上に厳しい視線を向けている。

 Groovementの別調査では、クライアント側の大多数がコンサルによる生成AIの活用を歓迎しつつも、「工数が減る分、発注金額を下げてほしい」や「その分、高度な戦略検討や伴走支援に時間を割いてほしい」などとコンサル側に要望している実態が判明した(『コンサルのAI活用、発注側大企業の67%が「大歓迎」だが…クライアントが突きつける「シビアな要求内容」とは?』参照)。

 果たして、生成AIの普及でコンサルの業務やクライアントとの関係性はいかに変容しているのか。次ページでは、現役コンサルタントらの証言を基に、すでにAIが代替している業務の内容や、AIの波に乗り遅れるコンサルファームの“危機”を紹介。既存のビジネスモデルそのものを揺るがしかねない課題を明らかにする。