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東京駅八重洲口に新たな超高層ビル「トフロム ヤエス タワー」が完成した。今後、八重洲・日本橋エリアでは三井不動産や東京建物など大手デベロッパーによる大型開発がめじろ押しだ。この怒濤の追い上げにより、丸の内・大手町に君臨してきた“絶対王者”三菱地所の足元が揺らぎ始めている。三菱地所と、勢いに乗る東側連合。東京駅周辺を舞台にした巨大デベロッパーたちの覇権争いの行方を追う。(ダイヤモンド編集部 宮井貴之)
八重洲口に新たな超高層ランドマーク
東京建物が開発した「トフロムヤエスタワー」
東京駅八重洲口の目抜き通りに、新たな超高層ランドマークが姿を現した。東京建物が7月、報道陣に公開した大型複合ビル「TOFROM YAESU TOWER(トフロム ヤエス タワー)」だ。
同ビルは地下4階、地上51階建て。オフィスや商業施設に加え、バスターミナルや劇場までも備える巨大複合ビルである。地権者らとの協議に費やした期間は実に約25年。吹き抜けのエントランスには、かつての町名「檜物町(ひものちょう)」にちなみひのきの家具が配され、外観は小規模店舗がひしめいていた従来の八重洲の街並みを再現するため、箱が不規則に積み上がっているようなデザインにした。
東京駅前という好立地なため、オフィスは約10万平方メートルのうちすでに8割超で契約が決まっているという。記者会見で東京建物の小澤克人社長は「街に開かれたトフロムを介して東京駅と周辺エリアをつなぎ、街の魅力向上に努めたい」と強調。新生八重洲を象徴するランドマークとして、大きな注目を集める滑り出しを見せている。
八重洲エリアの変貌は、このトフロムにとどまらない。周辺では大手のデベロッパーが入り乱れる大型プロジェクトがめじろ押しなのだ。これまで東京駅周辺は三菱地所が中心となって街づくりを進めている丸の内、大手町が優位に立つ“西高東低”だった。ただ、今後相次ぐ再開発で、東京駅周辺の人流の流れが八重洲口にシフトする可能性を秘めている。
次ページでは、トフロム以外の再開発の状況と、今後のオフィスビルを巡る争いの行方について迫る。







