Photo by Koyo Yamamoto
ホンダは2026年4~6月期決算で、営業利益と純利益共に過去最高益を達成した。だが、ホンダのある幹部は「ラッキーが重なった結果だ」として同社の経営を決して楽観視していない。実は、「ライバルの敵失」などの外部要因が、好業績の要因になっているからだ。長期連載『自動車 “最強産業”の死闘』の本稿では、ホンダ過去最高益の裏側に迫った。(ダイヤモンド編集部 山本興陽)
営業利益率は20%超の二輪事業が過去最高益に貢献
四輪事業の利益率アップは追い風参考記録!?
「非常に力強い決算だ」――。ホンダの川口正雄最高財務責任者(CFO)は8月5日の決算会見で、2026年4~6月期をこう振り返った。売上高が前年同期比13.5%増の6兆0615億円、営業利益は同2.2倍の5307億円、純利益は同2.3倍の4509億円、営業利益と純利益は同期間で過去最高だった。
最高益は、主に二輪事業がけん引した。インドやブラジルを中心に販売が拡大し、グループ世界販売台数は、前年同期比10.1%増の566万台だった。同事業の売上高は1兆1411億円、営業利益は2339億円、営業利益率は20.5%で、四半期で過去最高の営業利益額だった。
あるホンダ幹部は、好調の二輪事業は「実力だ。しばらくはこの調子を維持できる」とみる。世界シェアで40%を持つ二輪事業は底堅さが続く。
一方、全社の過去最高益については、「ラッキーが重なった。実力ではない」(同)と冷静だ。どんな“幸運”が重なったのか。実は、その中には、ライバルの敵失が含まれている。次ページでは、ホンダ最高益の裏側に迫る。







