業績、株価、賃金、就職… 5年後の業界地図 AI格差で序列激変!?#12Photo:takasuu/gettyimages

AI半導体など派手な銘柄が注目されがちだが、日本株を下支えしているのが企業による株主還元強化だ。特に高配当株は個人投資家からの注目度も高く、NISAでも人気になっている。だが、配当株投資であっても、高い利回りだけで銘柄を選ぶのはリスクがある。業績が悪化すれば、減配や無配を余儀なくされる危険性があるからである。特集『業績、株価、賃金、就職… 5年後の業界地図』#12では、アナリスト予想を基に「3期先の配当が増加」して、かつ「当期利益も増える」高配当株を選抜。複数のスクリーニングも実施して、3期先の予想配当利回りが高い100銘柄をピックアップした。高配当株は、相場急変時にも下値は堅い傾向があるので、初心者もぜひチェックしてほしい。(ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)

中長期で高配当を享受でき
値上がりも期待できる銘柄を探す

 日本株のけん引役はAI半導体だけではない。2026年度の上場企業の配当額は過去最高を更新する見込みであり、企業による株主還元強化も株価の押し上げ要因になっている。

 半導体や電子部品と比較すると、高配当株には地味な銘柄が多い。とはいえ、バブル化が期待できない一方、相対的に値動きは安定しており、全体相場の急落時にも下値は堅い傾向がある。日本株が高値圏にある今だからこそ、組み入れを検討したい銘柄群だろう。

 ただし、高配当株を選ぶ場合、目先の「利回りの高さ」だけで選ぶのは避けた方がいい。業績悪化により株価が下落し、結果として配当利回りが上昇しているケースも少なくないからだ。

 また、そもそも業績が悪ければ配当を維持することは難しい。業績低迷が続けば「減配」を余儀なくされ、株価がさらに下落するリスクもある。

 では、中長期で高配当を享受でき、株価が値下がりしにくい銘柄はどうやって選べばいいのか。ヒントになるのが、アナリストによる将来の配当予想だ。

 そこで今回は3期先のコンセンサス予想(アナリストの業績予想の平均値)がある企業を対象に、3期先の配当が増加し、かつ当期利益も増える銘柄をセレクト。複数のスクリーニングを実施して、今の株価に対して3期先の予想配当利回りでランキングを作成した。

 ランキングには参考のために今期予想と比較した3期先の当期利益伸び率や時価総額も付けた。配当安定性を高めるために、時価総額は1000億円以上、今期の配当性向が100%以下の条件を加えている。

 次ページでは、「3期先に配当も利益も伸びる高配当株100銘柄」を一気に発表。100銘柄は全て3期先の予想配当利回り4%超と高水準で、33位までは5%超となった。

 ランキングには、業績堅調にもかかわらず株価が出遅れている銘柄が目立つ。高配当株は下値不安も小さいだけに、NISA(少額投資非課税制度)で投資デビューした初心者も注目してほしい。